その昔、熊本県の牛深市は、上方と鹿児島を往復する、船の都として栄えました。
上がり船は南の風を、下り船は北風を待って、次の港へ船出します。
港は、船出のしたくで大騒ぎとなります。
女性たちは、大好きなだんな様が、危険の多い海へ漁に出て行くその姿を、心配を胸に、笑顔で見送ります。
無事に帰ってきてくれることが、ただただうれしくて、体が自然に歌い、踊り出すのでしょうか。
船乗りたちが、大漁旗を上げて港に帰ってくると、「サアサ、ヨイヨイ!」の掛け声とともに、
明るく楽しく陽気に歌い、踊って、それは盛大に迎えます。
その陽気でにぎやかな様子がそのまま漁師の口から口へ、北は北海道まで伝わって行ったそうです。